石巻市復興を考える市民の会公式掲示板「その4」

石巻市復興を考える市民の会 公式掲示板4

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山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/15 (Fri) 18:31:20
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2019年3月9日、山形県村山市の楯岡中学校の生徒70人が、石巻市さくら町の新渡波復興団地で清掃活動を行いました。

市民の会の会員も何人か石巻入りして、中学生の活動をサポートしました。

今回は活動を写真でリポートすることに力点を置きます。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/15 (Fri) 18:34:17
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市民の会の川口さんが、小田原から駆けつけて、中学生のまとめ役の一人となっています。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/15 (Fri) 18:38:01
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東集会所の前で中学生に指示を出すボランティアサポート村山、みどりの会の代表、古澤さんです。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/15 (Fri) 18:40:25
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中学生はそれぞれ班に分かれて復興団地の清掃に出ていきます。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/15 (Fri) 18:45:29
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一軒一軒ピンポーンして、窓を拭いていいか許可をもらってから窓拭きをします。

ここでは住民の方が家から出てきて、中学生の活動を見つめています。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/15 (Fri) 18:48:12
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ゴミ拾いと枯草取りです。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/15 (Fri) 18:50:02
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枯草を取っています。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/15 (Fri) 18:53:13
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ここでも、枯草取りとゴミ拾いをしています。芝の中にも細かいゴミが入っています。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/15 (Fri) 18:56:16
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ゴミは植木の間にも落ちています。というより、植木の枝に絡まっているのです。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/15 (Fri) 18:59:35
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こちらの班は窓拭きをしています。住民の方が作業を見ています。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/15 (Fri) 19:01:31
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ウーンと背伸びして、窓拭きです。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/15 (Fri) 19:03:22
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たくさんゴミを拾っています。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/15 (Fri) 19:11:51
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何してるの...

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/15 (Fri) 19:15:47
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袋がいっぱいだね、よく集めた。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/15 (Fri) 19:18:42
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はい、次の家に行くよー。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/15 (Fri) 20:46:16
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これは街路灯というか、所によっては家の入り口の階段を照らすライトになっています。よく拭いてあげてね。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/15 (Fri) 20:50:17
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目につかないところにゴミがいっぱい。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/16 (Sat) 11:19:40
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窓拭きの1シーンです。楽しそうにやっています。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/16 (Sat) 11:23:33
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ゴミを拾いながら持ち帰ってきます。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/16 (Sat) 11:34:30
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「窓を拭かせてもらっていいですか」と戸別に聞きながら、窓拭きをやっています。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/16 (Sat) 12:43:53
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ほら、ほら、しっかり拭いて。ガラスは大きいぞ。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/16 (Sat) 12:46:32
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さあ、次、行こう。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/16 (Sat) 12:50:21
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集まったゴミ袋。本当は、この何倍もありました。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/16 (Sat) 12:52:32
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仕上げ拭きですね。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/16 (Sat) 12:55:20
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清掃活動が終わって、これから新築された渡波中学校の見学です。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/16 (Sat) 13:00:52
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学校に入る前に、見学の注意です。左から雁部区長、渡中教頭の千葉先生、古澤さんです。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/16 (Sat) 13:02:45
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話を聴いている楯岡中学校の生徒たち。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/16 (Sat) 13:04:50
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校内に入ります。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/16 (Sat) 13:31:42
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校内に入ると中央に広い廊下があって、その一部に階段と吹き抜けがあります。教室は廊下の左右にあります。

階段を上っていきます。階段の手すりに花飾りがあるのは、昨日が卒業式だったからです。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/16 (Sat) 13:59:54
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教室と教室のあいだにある広い廊下で教頭先生の話を聞きます。

皆さん、どうして、こんなに広い廊下があるかわかりますか。震災の時、石巻の多くの中学校、小学校は避難所になりました。

渡中は海に一番近い学校だったので、津波をかぶって一階が壊滅しました。渡波中学校でも大勢の被災者が二階の教室で生活していたので、教室が使えず、勉強ができませんでした。

渡波中学校は、山を越えたところにある稲井小学校の校庭を借りてプレハブ校舎を建て、そこで勉強してきました。

今度、もし大きな津波がきて被害を受けたら、被災者を廊下に収容するために廊下を大きくしたのです。それなら教室で勉強できますから。

話をする教頭先生の奥に見えるのが教室です。


Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/16 (Sat) 14:05:21
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足の靭帯を損傷してして松葉杖をついている女生徒がいました。「ギプスをはめたままだったら行ってもいい」と医者の許可を取り付けたそうです。去年も来てくれた子です。

本人は「どうしても来たかった」という強い思いを語ってくれました。

受け入れ側も、ここ迄して来てくれたのかと感激しました。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/16 (Sat) 14:09:55
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教室の中はこんな具合になっています。普通の中学校と変わりません。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/16 (Sat) 14:38:29
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校舎の中央部にある吹き抜け。これがあるので、圧迫感がありません。こういう空間も必要なんでしょうね。この端に階段があります。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/16 (Sat) 15:13:00
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校舎の屋上にプールがあります。その向こうに渡波の町が見えます。ずっと右手のほうに海があります。右側奥の山の向こうに女川町があります。

屋上にプールがあるなんてどうしてだろうと思いますよね。それは、やはり震災対応のためなんだそうです。高いところにきれいな水があれば、あとでいろいろ使いみちがあるからなんです。地震でプールが壊れさえしなければ、この水は貴重です。

ライオン山が見えます。昔の採石場の跡だそうです。草木が生えている山の表皮を剥がされると元には戻らないことがわかります。一度破壊された自然は元に戻らないのです。このライオン山は、今でも山崩れを繰り返しています。地震があると上から大量の岩が転げ落ちてきます。

国全体のレベルでこうなってしまった国がギリシアだと言います。二千年以上経っても回復していないそうです。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/16 (Sat) 15:22:20
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体育館内部は昨日の卒業式が終わったときのままです。普段はここに部活の賑やかな声が響いているのでしょうが、今日は静かです。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/16 (Sat) 16:03:47
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階段脇の記念撮影スペースで記念の集合写真。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/16 (Sat) 16:09:35
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卒業式後で、本来お休みのところ、わざわざ出てきていただいて校内を案内して下さった教頭の千葉先生に、生徒を代表して原田くんが御礼の言葉を述べています。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/16 (Sat) 16:14:52
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昨日が卒業式だったからでしょう、こんな豪華なフラワーアレンジメントが玄関にありました。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/16 (Sat) 16:17:21
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玄関前で千葉先生と話をしている藤田代表です。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/17 (Sun) 11:49:56
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集会所に戻って昼食です。中学生ボランティアは遊びに来たわけではありません。ですから、お昼ご飯は一人おにぎり2個とペットボトルのお茶1本だけです。食べ盛りの中学生にとっては厳しかったでしょう。市民の会はさらに厳しく、昼食抜きです。

楯岡中学校では、今回のボランティアを募集したところ、なんと300人以上の生徒が応募してくれたという話を聞きました。しかし、それだけのバス代が捻出できず、70人に絞ったのだそうです。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/17 (Sun) 11:55:22
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集会所の扉に、今日と明日の催し物のポスターが貼ってありました。下に貼ってあるほうが今日の清掃ボランティアの「お知らせ」です。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/17 (Sun) 11:59:12
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雁部区長がお話しています。震災の話、復興団地の現状、中学生諸君へのお礼のことばが続きました。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/17 (Sun) 12:07:49
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ジェフリー・ジョウサン氏が監督・プロデュースした映画 Then and Now が上映されました。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/17 (Sun) 12:37:55
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ジェフリーの話です。「Then and Now」撮影時のエピソードやインターネット投票で、あとちょっとでヴェネツィア映画祭に招待されるところまで行ったことなど、話せばきりがありません。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/17 (Sun) 16:47:48
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次は市民の会、藤田代表の話です。話の途中からになりますが、藤田からの中学生への感謝のことばです。以下。

山形県村山市から大勢の中学生が来て、地域のゴミ拾いをしてくれるというので(この復興住宅に住んでいる)あるお母さんがものすごく感激して、70人分のお菓子はないけれどと言って、お菓子を包んで来てくれました。

古澤さんが代表してごあいさつに行って「やあ、恐縮でございます」と言ったんだけれど、お母さんが「みんなの後ろ姿を見ていたら、かわいいなとも思うし、感謝の気持ちがわあーっと湧き上がってきて」と言っているうちに大粒の涙が溢れてきてお母さんしゃべれなくなったんだって、そしたら古澤さんが、お母さんが泣いてる姿を見てもらい泣きをしてしまったそうです。そういう話が今、みなさんが掃除をしているときにありました。

みなさんが遠い村山からやってきてゴミ掃除をしてくれて、で、こういうことをして一体何になるのかなあって、正直思いませんか。ゴミ拾いが具体的に何かを生み出すのかっていう話ですよ。

だけど、だけどね。そのお母さんがみんなの姿を見たら嬉しくて、涙が溢れてきたっていう、それが答えなんです。人って不思議なものでね、人って不思議なんですよ。

何をやったとか、具体的にどうした、こうしたというものじゃないんだ、人ってね。

.........

で、この前、国は記者会見を開いて何を言ったかというと、これから30年以内にこの地域でもう一回巨大な地震と津波が来る可能性があると言ったわけ。現実的な脅威なんですよ。あれは8年前のことであって、今はもう大丈夫だなんてとてもそんなこと言えるような状況ではない。

それは30年後かもしれないけど明日かもしれない。そういう地域で僕たちは暮らしているわけ。どこか、胸のうちに「明日津波が来るかもしれないな」という恐怖感があるわけ。

そういうところに、今日みんなが来てくれたわけでしょ。そりゃあ、とっても感謝するよね。石巻の子どもじゃない、山形の君たちが来てくれたんだもの。そりゃあ、嬉しいよ。それで「ありがとう」と言って、お母さんがお菓子をもってきてくれて泣いた。

藤田代表の話は以上です。録画が短かったので話の全容を伝えきれていません。しかし、これだけでも再録に値する話ですからここに記録として残します。

東北の被災地の人たちは今も緊張感をもって生活しています。では、東北以外の地域に住んでいる人たちは緊張感を持たないでもいいのかと言えば、決してそんなことはありません。

今、スーパー台風や連続降雨帯による局所的集中豪雨などによって、日本中でここは絶対安心です、と言える場所はどこにもありません。日本中どこにいても、こころの片隅でいいので緊張感を持って生活して欲しいと、市民の会は願っています。

今回、村山市からボランティアに来てくれた中学生諸君にも、これをきっかけとして生活の中で一筋、緊張感を持ち続けて欲しいと願っています。毎日、緊張感をもって授業を受けると成績上がりますよ。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/17 (Sun) 21:27:39
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次は被災者の語り部、Uさんの話です。市民の会としても初めて聞くような凄まじい話ですが、語られた通りに再録します。以下。

私、震災前、移動支援というおじいさん、おばあさんを病院に運ぶボランティアをしていたんです。大川小学校の近辺でおばあさんを石巻の病院まで送迎しているんですが、

大川小学校で亡くなった子どもたちは、北上大橋のところにブルーシートを敷いて、遺体を全部重ねて置いてたんです、近所の人が連れてきて。そのまんまの状態でおけないということで。最初、遺体安置所がないということで、その中から自分の孫とかおじいさん、おばあさんを身元確認のためにどけて、確認したんですよ。(編注:大川小学校は釜谷地区の一次避難所だったので、近所のお年寄りも校庭に避難してきていて、子どもたちといっしょに流されてしまった。小学校関係は85名が亡くなったが、避難してきた近所の人たちが何名亡くなったかはみんな亡くなってしまったのでわからない)。そのおばあさんは一人暮らしでガンを発病して、病院にボランティアとして送迎しているんです。

低体温症で亡くなったおじいさん、おばあさん随分いますが、座った状態で気管が締まった状態で、筋肉が固まった状態で酸欠で死んでいるんです。どういう状態かと言うと体育館なんかで、この状態で(Uさんが座ってみせる。)気管が詰まって呼吸できなくて亡くなっているんです。横にして気管さえ開けてあげれば大丈夫だったと思うんです。

自分のこと話しますが、私、石巻魚市場のそばに勤めていて、地震があったときは会社にいて、すぐ家に帰ろうかと思ったんですが、事務所が全部壊れていて、社長、専務が来ないとそこから動けなくて、20分位経ってから家に帰ったんですが、そのときに会社の周りの石巻魚市場の電柱、ほとんど折れるか、液状化で2メーターくらいの高さまで沈んでいる状態で、電線がいっぱいあって、...やっと20分、家に着いて、おふくろと弟が家の片付けしていて、そのままだと大津波来るっていうの自分ではわかっていたので、家から近くの小学校まで走って逃げる途中で津波に呑まれたんです。

おふくろと弟は亡くなって、私は津波に呑まれて、助けに行こうかと思って振り向いたときにガレキに肋骨折られて、そのまんま流されて、ガレキなんかに埋もれて、上も下もわからない状態で、そのときに「どうすっか」と結構時間あるんですよ。数秒だと思うんですよねえ、このまま自分が死んでしまうか、このままガレキから上がってなんとか助かるか、自分で考えてどうしようかと、2月に親父を日赤で看取って、家にお骨置いてて、あとおふくろと弟、この津波で無理だなーと思って、自分だけは助かって最後までやろうかと思って、ガレキの中から出てきたら大きいフロートがあって、それ掴んで肋骨折れて、まんまで流されたんですが、窓枠、サッシなんかで身体中傷だらけで、アザだらけで、それでもなんとかしようと思って、一応流されてから真っ暗になってから戻ってきたときには、すごい地獄のようだったですねえ。

流されなかった家にいる家族とかが名前呼んでるんですよ。真っ暗な中に津波の引き波に引かれて戻ってきて、それが周りで「お母さん、お父さん」とか、「何々ちゃん」とか騒いでいる間も戻ってきたんです。大体同じ場所に戻ってきて、知らない人の家に上がり込んだんですがね、その時全部濡れてて、肌着も、靴下も全部脱いで、そのままの状態で飲み込んで、すごい津波、真っ黒い津波で破傷風とか肺炎とかで亡くなった人も随分いると思うんですが、私はその状態で全部脱いで、口から全部吐き出して、その状態で知らない人の家だったんだけど乾いてるものないかといろんなもの探して身体中巻き付けて、11、12、13日の夕方に知らない人の家の二階から自衛隊のヘリコプターで上げてもらって、稲井の運動公園というところから日赤病院に連れて行ってもらったんです。

そのときには、肋骨折れているとは言われたんですが、肺に刺さってないからちょっと我慢しなさいと言われた状態で痛み止めだけ渡されて桃生小学校にバスで連れて行かれたんです。

やっぱり避難所というのは大変です。いろんな人がいて、いろんな価値観があるから、元暴走族とか元ヤクザとかいろんな人がいてしょっちゅう喧嘩してて大変な日々でした。

それでPTSDを患ってて、今ちょっと辛い状態にはあるんですが。

石巻でマグニチュード9で、3.11で直接亡くなった人が、3277名で、関連死が275名、行方不明420人、全部で3972名、約四千名の方が亡くなった。石巻では災害から身を護るために避難が原則、避難とは自分の身を守る行動、助けるよりも助かる対策を考えることが大事なんですね。

おじいさんが孫を抱えて木にしがみついていて、それでおばあさんが「孫を離せ」と言ってもおじいさん離さなくて、そのまんま木ごとおじいさんと孫が流されて、私、避難所でいっしょにいたおばあさんなんですが、だから、やっぱり自分が助かることが大事なんですよ。

助けることを考えることも大事なんですが、自分が助からないと周りの人も助けられないし、自衛隊が日本国を守るために命を懸けることは許されているんですが、消防と警察は自分の身を守ってから他の人を助けるということが大事なんです。

何か訊きたいことがあれば何でも答えますが、何かありますかね。

結局、私一人助かったけれども、家族全部亡くなって、...4回死にかけて、そんとき、死んでしまったほうがまだ楽だったかなと思うのが実際のところです。ただ、このまま生き残った以上は最後までどうしようかなと思ってきてます。

遺体袋開けて、中確認して、次の日行ったんです。その弟の顔がどうしても忘れられない、目をパチっと開けて、顔が3倍くらいに水でふくれてて、おふくろも同じような状態で、まあ、私見て思うけど、やっぱり家族・兄弟の遺体は見るもんじゃないなと思うんです。絶対、目から離れないです。

ま、とにかく自分が助かることが大事なんで、あと助ける対策をよく家族で話し合って欲しいと思います。私、家では話し合っていたんですよ、おふくろとは。おふくろはいつもリュックサックを寝床の上に上げて、色んな情報あって、避難所にすぐ行く行くと言ってたんだけど、今回に限っては、いろんな物が家の中で壊れたもんで、テーブルとかガラスなんか片付けてて、それが命取りでしたね。

もう2、3分早ければ、ここと渡中くらいの...津波に呑まれたのは、そしたら、最低でも体育館に入れて命だけは助かったのに、

以上です。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/17 (Sun) 21:32:15
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実は、この記録を取っている市民の会代表代行も、少し話をしましたが、記録をとる者がいなかったので、ここには掲載していません。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/18 (Mon) 12:08:18
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最後に、ジェフリーの司会で、中学生の意見表明と質疑応答です。

実は、ジェフリーは、去年も大森団地で中学生たちと追悼集会などをやったときに、中学生たちと質疑応答や話し合いをしたかったのだそうです。そこで、今回はそういうジェフリーの意向を汲んでこの話し合いを行います。

ジェフリーは中学生に向かって「君たちがいると、みんながいると被災者を元気づけることができる」と言います。では、最初の意見表明です。

楯岡中生徒1.
デビッドさんが(ジェフリーはデビッドになってしまいました。)、元気づけてる感じがすごいな。復興のために何でもしてくれるっていうのがすごいなと思いました。俺も、映画見て、デビッドさんの跡を継ぎたいと思いました。ありがとうございました。

デビッド
  素晴らしいね。最初はガレキを取り除いて、道をつくり、家を建てるんだけど、それだけじゃなくて、やっぱりここに来続けなければならない理由は、被災者のみんなを元気づけるため、君たちみんながいるだけで大勢の人たちが喜んでいる、それは今日だけじゃない。おばあちゃんたちが、みんなと出会った喜びは来月になっても、再来月になっても「思い出して喜ぶ」ということなんです。それはこころのガレキを取っているとも言えることなんです。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/18 (Mon) 12:58:22
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デビッド改めジェフリー
  どう、なんか、言いたそうなんだけど。

楯岡中生徒 2.
なんか、かわいそう。

ジェフリー
  みんな、かわいそうに見えたんだけど、私の答えは「みんな、たくましいよね」ということなんだけど。

楯岡中生徒 2.
  悲しいことがあったけれど、自分の力でもう一回やり直そう、みたいな感じに思えたから、そういうところがすごいなと思いました。

ジェフリー
  みんな、聞こえたかな。素晴らしいね。大変なことがあったんだけど、自分の力でやり直そうとすること、それについてなんだけど、私は震災後、もう百回くらい東北に来ているんだけど、力をもらうために来ているんですよ。半分はお手伝い出来ればと思ってたんだけど、来れば来るほどパワーを貰えるんですよ。大変な人たち、大変な状態の人たちからパワーを貰えるんです。いっぱい貰って、いっぱいハグしてたね。それで力を貰っている。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/18 (Mon) 15:15:50
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ジェフリー
  素晴らしいね。みんなシャイだけど、話すればいい言葉がでてくるんだね。なんか、言いたい ?

楯岡中生徒 3.
この辺の町に住んでる人は、震災があって辛い思いをしていると思うので、ボランティアしてよかったなと思います。

ジェフリー
  何がよかった、ボランティアに来て。

楯岡中生徒 3.
  力になれたな、と思います。

ジェフリー
  力になれた。また来たい ?

楯岡中生徒 3.
  はい。

ジェフリー
  また来てくださいね。ボランティアはどういう意味があるのかと、いろいろなレベルの深い意味合いがあると思うんですけどね。ゴミ拾いだけじゃなくて人とのつながりとか、...私思うんですけど、今回の震災でコミュニティって何かということを考えなければならないことになったんですね。津波でコミュニティが破壊されて、コミュニティをどう再建するか、百年前からあるコミュニティは作り方を考える必要はないんですが。この地域は特にそうなんだけど、2年くらい前からだから歴史もない、人間と人間のつながりもない、どういうふうにしたら人間のつながりができるか、どういうふうにコミュニティができるか、っていうのはここだけの話じゃないんだけど。東京へ行けば津波がなくてもコミュニティのない場所がたくさんあるんです。...高齢化、一人暮らしの中でコミュニティがないと大変です。誰も友だちがいない、話をする相手がいないということは、人間にとっては良くないことですね。コミュニティが強ければ、人間も強くなると思う。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/18 (Mon) 15:28:46
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ジェフリー
  まだ話したい人 !

楯岡中生徒 4
  今日、ボランティアで手伝ってみて、被災した人たちの助けになれてよかったと思います。この人達を見ると、今と向き合っている人達がすごいなと思いました。

ジェフリー
  いいですね。ありがとう。

【市民の会のコメントです】

「今と向き合っている人達がすごいなと思いました。」とありますが、今と向き合っていることがすごいと理解できるのは、これもすごいことです。

人間は起きてしまったことには嫌でも向き合わねばなりません。その場合、道が二つあって、その一つは現実から逃避すること、もう一つは辛くてもその現実を受け入れることです。

あなた(楯岡中生徒 4. )は被災者に、辛くても現実を受け入れている姿を発見したので「すごいなあ」と思ったのですね。この感性は、そのままあなたの心を表していると思います。あなたもすごく前向きの心を持っているのです。だから、前向きの心を持った被災者に共感できるのです。

あなたのこの感性、この前向きの心、共感できる心を大切にしてくださいね。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/18 (Mon) 16:02:59
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ジェフリー
  もう話すこと決まった ?

楯岡中生徒 5.
  映画を見て、悲しい思いとか、家族を亡くした人もいる中で、次に向けて切り換えて頑張っているのがすごいと思います。

ジェフリー
  ありがとうね、素晴らしい。先生たちや藤田さんたちがこういう機会を用意してくれたんだけど、震災があってどうしたらいいか、どうしたら現場に行って、どういうふうに手伝えるかはいろんなやり方がある。団体でなくても、一人でもいいんです。お金を送ることも一つ、手紙を書くこととかも一つ、...被災地に入る最初の一歩が一番怖いですね。何かがあったところで入れない、私は被災者でないから入っちゃいけないとか、失礼になるとか思うんですが、自分でやりたければ、自分で助けてあげたい、いっしょに協働で頑張っていきたいんだったら、そういうこころがあれば現地とつながりを見つけることが出来る。一人でも、友達どうしでも手伝うことは出来るから、これからみんな大人になってそういう事を考えて、団体じゃなくても、政府でなくても、個人でも人のためにはなる、ということを理解するといいと思います。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/18 (Mon) 16:43:12
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ジェフリー
  どうですか、まだいっぱいしゃべりたい人いる ?

楯岡中生徒 6.
  はい、じゃあ、僕が話したいと思います。実は今日、僕はお母さんに怒られてきたんです。朝、起きるのが遅くて怒られてしまった。それで今、話を聞いて「お米を並んで買ってきてラッキーだった、という何気ない会話をして(そのとき地震と津波が来て)家族の物語が終わってしまった」という話を聞いて、もし今、ここで津波が起きて、僕が死んでしまって、お父さんやお母さんとコミニュケーションがなくなったら自分はどう思うだろうなと考えたら、僕も切なくなりました。これからの生活では、家族といっしょにいることや学校の友達と一緒にいることを感謝して、一期一会を大切にして、これからも生活していきたいなと今回のボランティアを通して感じました。
(聞いている中学生たちは、彼のこの話に共感したんだと思います。会場には大きな拍手が起こりました。この共感力はとても大切な力です。楯岡中学校の生徒にはこの力があるのだと思います)。

ジェフリー
  素晴らしい。毎日感謝、喧嘩しても感謝だよね。喧嘩できることも感謝だよね。友達大事にすることとか、というか人生いつ終わるかわからないから...。あっという間に人は年を取るんですよ。みんな大事にして、感謝して、勇気をもって先に進む。何かあって大変な日、先に進めないときもあるんだけど、それでも先に進むことが重要です。ありがとうございました。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/19 (Tue) 22:40:27
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先に「市民の会代表代行も、少し話をしましたが、記録をとる者がいなかったので、ここには掲載していません。」と書きました。しかし、藤田代表から思い出して書きなさいと指示がありましたので、思い出して簡潔に書くことにします。
以下

私は8年間、石巻に通い続けているボランティアで、被災者ではありません。ですから、ボランティアの目から見たことを話します。この話は、私が話す機会を与えられたときには、今まで8年間必ず話してきた大事な話です。

2011年の8月に、ある被災者から津波に流された体験談を聞き、記録しました。そのときに、話が終わってから雑談のなかで、Aさんの近所に住んでいる子供とお母さんが津波の後、遠く離れた別々の場所で遺体が発見されたという話を聞きました。

なぜ、別々の場所で発見されたか、当事者は二人とも亡くなっているので真実はわかりません。ここから先はボランティアである私の推測に過ぎません。でも大事な話です。なぜ、お母さんと子どもは一緒にいなかったのか。これから話すことは「本当の津波てんでんこ」についてです。

あの3.11の大地震があったとき、ハヤト君は、学校から帰ってきて遊びに出てしまっていたのでしょう。家にいたお母さんは津波が来ることを察知して、子どもを探しに出たのだと思います。

一般論ですが、女性は自分が子を生んだ瞬間から別の生き物になります。単なる女性から母親という崇高な、そして執着の多い、特別な存在に変化するのです。母親にとって、子どもは自分の命よりも大切な存在です。ですから、子どもの命が危険にさらされたとき、自分を犠牲にしても子どもを守ろうとします。自分だけ逃げるということは絶対にありません。

ですから、お母さんは、ハヤト君を探して街中を駆け回ったのだと思います。ハヤト君はハヤト君で怖くなって家に帰ったけれど、お母さんは家にいなかった。そこでお母さんを探しにまた街に出た。そうやってお互いに探し合っているうちに、それぞれ離れた場所で津波に呑まれてしまった。

これから、日本で大災害が起こるとき、東海地震、東南海地震、南海地震などが起きるとき、このようなハヤト君とお母さんの悲劇を繰り返してはならないと思うのです。では、どうしたらいいのか。ここからが「本当の津波てんでんこ」の話です。

「津波てんでんこ」というのは、津波に出あったら「他人のことは放っといて、とにかく自分だけは逃げなさい」、「利己主義に徹して、てんでんばらばらに逃げなさい」ということです。でも、子どもがそばにいないとき、お母さんはそれをしません。必ず、子どもを探し回る。そして、津波に呑まれてしまう。

このような悲劇をなくすためには、事前に家族で避難について話し合っておくことです。例えば次のように。
「ハヤト、今からお母さんが言うことをよく聞きなさい。ハヤトが遊んでいるとき、大きな地震があって津波が来るって思ったら、お母さんのことは考えなくていいからすぐ高い所に逃げなさい。近くに高台や山があったら、そこに逃げなさい。鉄筋コンクリートの県営住宅があったら3階以上に上がりなさい。いいね、約束だよ。そしたら、お母さんは「ハヤトが自分一人で逃げた」と思って、安心してパート先の会社の屋上に避難するから。だから、お母さんのことは心配しなくていいのよ。自分一人で逃げなさい。お母さんもハヤトがちゃんと逃げたと思って安心して一人で逃げるから」。

こういう約束をしておけば、家族が安心してバラバラに逃げることが出来ます。これが本当の「津波てんでんこ」だと思います。

つぎに、市民の会の藤田代表から聞いた大事な話をします。もし、みなさんが「てんでんこ」したにもかかわらず、不幸にして津波に呑まれてしまった場合どうするかということです。これは川の洪水などに巻き込まれた場合などにも当てはまります。それ以外にも、山で遭難したときなどに当てはまるかも知れません。

このような非常時に、もっとも大事なことは「私は絶対シなない。どんなことがあっても助かる」と強く自分に言い聞かせることなのだ、と藤田は言います。「あきらめてしまって、なされるがまま」という状態と「自分は絶対にシなない、シんでたまるか」と決心している状態とでは、助かる確率がまったく違うということです。

このように考えてください。子供の場合だったら「僕がシんだら、お母さんがどれほど悲しむか、それを思ったら絶対にシねない。お母さんを悲しませたくない、シんでたまるか。」と強く思うのです。

逆に親の立場だったら「母親の私がシんだら、子どもがどれほど悲しむか、それを思えば絶対にシねない。子どもを悲しませたくない、シんでたまるか。電柱にかじりついてでも生き抜いてやる。」そう思って、津波や洪水、低体温症から脱出するのです。そうすれば助かります。この強い気持ちが生命を救うのです。このことをぜひ親子で話し合って下さい。これは藤田からの強いメッセージです。

(注記:「死ぬ」という言葉がこの掲示板の禁止ワードにひっかかって掲載できませんでした。多分、数の問題だと思います。そこでこの漢字をすべてカタカナで表記しました。読むときに、漢字に読み替えて下さい)。

Re: 山形県村山市の中学生、渡波復興団地で清掃活動 市民の会.

2019/03/19 (Tue) 23:43:53
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楯岡中学校の生徒が帰っていきます。バスが停まっている場所まで歩いて移動です。

みんな、ボランティアに来てくれて、ありがとう。

市民の会も、皆さんに精一杯のお返しをしたつもりです。それは防災教育、ボランティア育成教育という最新の教育です。

これは数学や国語、英語の勉強とは違うけれども、実は、それよりもっと基礎的な部分にあたる人間教育という大切な教育です。

被災地でのそれはまだ試行錯誤の段階ですが、こうやって皆さんと私たちとで繰り返し良いものをつくっていけば、いつかきっと目に見える大きな成果が上がると考えています。

皆さんはここで、ずいぶんきつい話も聞いただろうけど、それは将来、皆さんにとって必ず役に立つ経験になるだろうと市民の会は確信しています。

中学生について来て下さった方々、復興住宅自治会役員の方々、ご苦労様でした。お休みのところを出てきて下さった渡波中学校の教頭先生にもお礼申し上げます。
ありがとうございました。

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