うたごえ喫茶、デイサービス・センターやわらぎ、2019.6.25午前 - 市民の会.
2019/07/11 (Thu) 17:00:56
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「やわらぎ」での歌声喫茶はいきなり「悲しいのに大笑い」という衝撃的シーンから始まりました。
実は、これ、まだ歌声喫茶が始まる前なのです。お客さんも12、3人しかいません。
米村さんが「津軽海峡冬景色」を弾いていました。歌っている人もいました。
上野発の夜行列車 おりた時から
青森駅は雪の中
北へ帰る人の群れは 誰も無口で
海鳴りだけをきいている
私もひとり 連絡船に乗り
こごえそうな鴎見つめ
泣いていました
ああ 津軽海峡冬景色
その歌が「泣いていました」にかかる直前、いきなり職員の高橋さんがタオルを持って現れ、「はい、みんな、泣くよ、泣くよ、うわ~ん」と号泣の真似をはじめました。迫真の演技です。最初、みんな呆気にとられましたが、すぐに大爆笑です。
Re: うたごえ喫茶、デイサービス・センターやわらぎ、2019.6.25午前 - 市民の会.
2019/07/11 (Thu) 17:18:33
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2番の歌詞に入ると同じところで今度は、お客さんの前に来て「はい、泣いて、泣いて、うわ~ん」と 泣き を強制しています。見ている人たちも、泣いている 振り はしましたが、可笑しくて泣くどころではありません。大笑いしながら泣き真似です。
Re: うたごえ喫茶、デイサービス・センターやわらぎ、2019.6.25午前 - 市民の会.
2019/07/13 (Sat) 12:19:29
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まだ、歌声喫茶は始まっていませんが、お客さんも集まってきて、賑やかになってきました。米村さんは「東京ラプソディ」を演奏しています。
花咲き花散る宵も
銀座の柳の下で
待つは君ひとり 君ひとり
逢えば行く ティールーム
楽し都 恋の都
夢のパラダイスよ 花の東京
歌集には、この歌は載っていません。
でも、みなさん、若い頃の歌は憶えているんですね、歌っている人が何人もいます。たくさん想い出があるんでしょうね。
Re: うたごえ喫茶、デイサービス・センターやわらぎ、2019.6.25午前 - 市民の会.
2019/07/14 (Sun) 16:06:06
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前後してしまいましたが、米村さんが「有楽町で逢いましょう」を弾いているときです。お客さんが一人踊りだしました。この歌はしっとりとした情感の中にもこころをうきうきさせる、とっても素敵な歌です。
有楽町駅に隣接して「そごうデパート」が出来たとき、私も雨に濡れるそごうデパートを見たことがありますが、歌のイメージにぴったりでした。
あの頃は、まだ高度成長の前の時代で、まだみんな貧しく、苦しかった時代ではありますが、未来に希望があるだけ、今よりはましな時代だったような気がします。
Re: うたごえ喫茶、デイサービス・センターやわらぎ、2019.6.25午前 - 市民の会.
2019/07/14 (Sun) 16:27:49
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「憧れのハワイ航路」がアコーディオンで流れているとき、歌っている人も何人かいましたが、高橋さんがテープを持ってきて、ハワイ航路の大型客船が出港する時のパフォーマンスです。
晴れた空 そよぐ風
港出船の ドラの音愉し
別れテープを 笑顔で切れば
のぞみはてない 遥かな潮路
ああ 憧れの ハワイ航路
この一瞬、デイサービス・センターやわらぎは赤灯台、白灯台を間近に見る横浜港大さん橋に変容しているのです。青い空の下、カモメが賑やかに鳴いて出港を祝いでいます。
Re: うたごえ喫茶、デイサービス・センターやわらぎ、2019.6.25午前 - 市民の会.
2019/07/14 (Sun) 17:33:57
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歌声喫茶本番がやっと始まりました。
「神戸知ってるかな。」
「はい」と会場から声あり。
「その神戸からやってきました。前約束したこと、憶えてる ? 朝ちゃんと目覚めたらお布団の中で手合わせて、お天道さんに、おおきに目が覚めました、て言うてはるかな。目が覚めるいうことは生きてるいうこっちゃから、こんなありがたいことありまへんわ。「おおきに、ありがとう」言うたらその日一日楽しく始まるから、それからゆっくり動きましょ。今日もね「石巻市復興を考える市民の会」のスタッフによって、ここに導いていただきました、ありがとうございます
歌を初めましょう。声を出すと健康になります。何で健康になるかというと口をしっかり動かすからです。歌をしっかり歌おうと思ったら、しっかり呼吸をしなければ歌えません。それで元気になる。まずは口をしっかり動かす練習をしたいと思います。ぱ ぴ ぷ ぺ ぽ、 おっしゃってください、どうぞ」
一同「ぱ ぴ ぷ ぺ ぽ」
会場から「さ し す せ そ」
「さしすせそ はチョット待ってくれるか、後で出てくるから」(会場 笑い)
続けて「雀の学校」を歌いました。ぱ ぴ ぷ ぺ ぽの実践練習です。
Re: うたごえ喫茶、デイサービス・センターやわらぎ、2019.6.25午前 - 市民の会.
2019/07/14 (Sun) 21:10:47
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「雀の学校」「おもちゃのマーチ」「夕日」を歌って口、舌、喉の筋肉を鍛えました。
「チイチイパッパ、雀の学校、今学校では、この歌歌わないのね。今学校の先生ムチ持ったら、えらいことになるから。今は雀の学校じゃなくて、メダカの学校。何で ?「誰が生徒か先生か」わからへんから(大笑い)、そういうことでございます
チイチイパッパの歌、それから、おもちゃのマーチ、ラッタッタ、舌をしっかり動かしましょう。そして最後、ギンギンギラギラのウーン、カッ、これをやっていたら大丈夫でございます。口をしっかり動かすと健康につながるということでございます。ガッテンして頂けましたでしょうか」。
「はーい、ガッテン、ガッテン」
「ありがとうございました」
Re: うたごえ喫茶、デイサービス・センターやわらぎ、2019.6.25午前 - 市民の会.
2019/07/14 (Sun) 21:40:56
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「懐かしい歌を歌いましょう。「みかんの花咲く丘」ご存知かな。川田正子さんが可愛い声で歌ってくださった童謡ですね」。
②
黒い煙を はきながら
お船はどこへ 行くのでしょう
波に揺られて 島の影
汽笛がぼうと 鳴りました
「いい歌ですね、これ。みなさんが輝いていた時、昭和21年の歌です。みなさん、昭和21年て、いくつやったのよ、まだ、はいはいしていた...」
「まだ生まれてない」と会場から声あり(笑い)
「そのへんの時の歌をしっかり、しっかり歌うとね、そのへんの記憶が頭の中によみがえってくるの。懐かしい頃のことがよみがえってくると脳が元気になるんだよ。そしたら、昨日のこと思い出すかもわからへん。古い記憶はしっかりあるんだから、グルグルーッと頭をリフレッシュさせると脳が生き生きしてきます」。
Re: うたごえ喫茶、デイサービス・センターやわらぎ、2019.6.25午前 - 市民の会.
2019/07/15 (Mon) 12:05:40
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「みなさんね、自分は年とってないと思うてる。まだまだ若いもんには負けへんと思ってはるやろ、腹の底で。だけどね、お年を召しているのだけは受け入れてね。そうせんと怪我する。
コケて骨折ったら大変やで。若いのはわかる、今日が一番若いんや、明日は一日年取んねんから。動く時、ゆっくり動こう。あわてたら、私たちが痛い思いする。でも、若さはこの歌でカバーしよう。「学生時代」いう歌知っていますか。思い出してください」
②
ロウソクの灯に輝く 十字架を
みつめて 白い指を組みながら
うつむいていた友 その美しい横顔
姉のように慕い いつまでも
変わらずにと願った幸せ
テニスコート キャンプファイヤー
懐かしい日々は帰らず
素晴らしいあの頃 学生時代
Re: うたごえ喫茶、デイサービス・センターやわらぎ、2019.6.25午前 - 市民の会.
2019/07/15 (Mon) 16:37:40
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「青春時代に戻ります。みなさん、ご存知ないかな。若い先生のほうが知っているかも知れませんね」
②
二人はもはや美しい
季節を生きてしまったか
あなたは少女の時を過ぎ
愛に悲しむ女(ひと)になる
青春時代が夢なんて
あとからほのぼの想うもの
青春時代の真ん中は
胸に刺さすことばかり
身に覚えのある人もいるでしょうね。夢と現実にはさまれて、にっちもさっちも行かなくなって苦しんだ経験のある人、多いんじゃないでしょうか。
それにしても先に歌った「学生時代」が、昭和40年の作、「青春時代」は昭和51年の歌です。10年ちょっとの間に歌も大きく変わったものです。歌が時代を反映している...んでしょうね。戦後の混乱期から今まで、その次代を生き抜いてきた人たちです。
Re: うたごえ喫茶、デイサービス・センターやわらぎ、2019.6.25午前 - 市民の会.
2019/07/15 (Mon) 17:34:35
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歌声喫茶も後半ですが、新しいお客さんが一人入ってきました。
その向こうは、トイレの話で盛り上がっています。
「夏のことだったんですが、ステージの上にクーラーがあって、そこで冷やされて、お腹が具合悪くなった。帰りにスーパーのトイレ借りて入ったんですが、そこ、洋式が塞がってて和式トイレしか無かったの。
和式くらいしゃがめると思うたのに、しゃがまれへんね。そのときはね、前にある水流すところにつかまって「コケる、コケる」。出るもんも出えへんがな。」(爆笑)
「あのね、私トイレットペーパーのところにつかまって...」(大笑い)
みなさん、トイレの苦労話は山のようにお持ちのようですね。私も、2011年4月に石巻に来たときは、仮設トイレがすべて和式で、しゃがむのに一苦労、そして立ち上がれませんでした。その時の記憶は飛んでいます。でも、なんとかなったんですね、今こうして生きているので。
Re: うたごえ喫茶、デイサービス・センターやわらぎ、2019.6.25午前 - 市民の会.
2019/07/15 (Mon) 18:47:46
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「四季の歌」「花」「夏は来ぬ」と進んで「里の秋」にきました。
これらの歌は、どれも名曲ですが、詞が美しいことでも知られています。
「私たちは、この美しい日本語で歌えることを感謝して、この歌を引き継いでいかなければなりません。ぜひ、ぜひ、子どもたちにも憶えてもらって、いつまでも、この美しい歌を歌っていきたいものです」とは、米村さんがいつも言っていることです。
市民の会も、まったく同意見です。これらの歌は日本の文化遺産です。未来の子どもたちにもぜひ、歌い継いでほしいと願っています。ここには「里の秋」の歌詞を載せたいと思います。
静かな静かな 里の秋
お背戸に木の実の 落ちる夜は
ああ 母さんとただ二人
栗の実 煮てます いろりばた
明るい明るい 星の空
鳴き鳴き夜鴨の 渡る夜は
ああ 父さんのあの笑顔
栗の実 食べては 思い出す
さよならさよなら 椰子の島
お舟にゆられて 帰られる
ああ 父さんよ御無事でと
今夜も 母さんと 祈ります
静かな山里の夜、母と娘がひたすら父親の帰りを待ちわびる歌ですが、この歌を歌っていると、私たちのこころも静謐な想いに満たされていきます。
3番の歌詞からわかることは、この歌が太平洋戦争終結直後に作られた歌ではないかということです。そして、この3番の、希望的観測に満ちあふれたロマンチックな歌詞は現実からまったくかけ離れていることが、市民の会としてはとてもこころに引っかかるのです。歌詞とメロディーがとりわけ美しいので、余計気にかかります。
このことについては、別に「市民の会が考える里の秋」と題して、掲示板に報告したいと思います。ぜひ、そちらを御覧ください。
Re: うたごえ喫茶、デイサービス・センターやわらぎ、2019.6.25午前 - 市民の会.
2019/07/16 (Tue) 18:06:00
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順番が前後してしまいましたが、この日、「やわらぎ」で米村さんは通所のお客さんから黄色い手作りのレイをプレゼントされました。米村さん、とっても嬉しそうです。
Re: うたごえ喫茶、デイサービス・センターやわらぎ、2019.6.25午前 - 市民の会.
2019/07/17 (Wed) 18:12:20
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楽しかった歌声喫茶が終わって、他の施設から来た人たちが帰って行きます。
みなさん、蛇田から来てくださってありがとうございます。
Re: うたごえ喫茶、デイサービス・センターやわらぎ、2019.6.25午前 - 市民の会.
2019/07/17 (Wed) 18:39:50
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終わって、「やわらぎ」で昼食をごちそうになりました。通所者のみなさんと同じメニューです。栄養満点の食事でした。ありがとうございました。
写真は、その時、通所者の方が民謡を歌ってくださったときのものです。歌っているのは、手前に座っている、グレーのプルオーバーを着た方です。