石巻市復興を考える市民の会公式掲示板「その4」

石巻市復興を考える市民の会 公式掲示板4

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市民の会からのお願いー特別定額給付金について - 市民の会 .

2020/06/05 (Fri) 22:17:04
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石巻市復興を考える市民の会から、この掲示板をご覧になっている方々に一つのお願いがあります。

今、皆様方のところに各市町村から今回のコロナ禍に関する特別定額給付金についての申請書が届いているかと思います。書面を見ますと、同居家族の氏名欄の横に「給付を辞退する」という欄があってチェック出来るようになっています。

市民の会に関係しておられる方々には、とても誇り高いというか倫理的意識の高い方がおられますので、今回の給付金請求についても「私には必要ない」として辞退する方がおられるのではないかと思っています。

そこでお願いなのですが、自分には必要がないと思っても、今回はこの給付金を受給していただき、苦しんでいる人たちに対する連帯の意思を行動で示していただきたいのです。

日本国内でも非正規労働者やパートで生計を維持している母子家庭の人たち等がたくさんいます。また、アフリカや中南米の最貧国の人たち、医療の脆弱な国の人たちや難民キャンプで生活している人たち等、今回のパンデミックで緊急の支援を必要としている人たちが大勢います。

今は、私たち自身も不安と恐怖と孤独の苦しみの中にいて、なかなか他人のことまで気が回らないのが現状かと思いますが、私たちよりももっと危険にさらされている人たちがいることに思いを馳せてください。

私たちも彼らも同じ人間です。自分の子が高熱を出せばひどく心配するのは日本人も、ザンビア人も、難民キャンプにいるパレスチナ人、シリア人もまったく同じです。お互いに苦しい時こそ思いやりや支え合いが必要だと思います。苦しくても、その苦しみは自分だけじゃない、あの人たちはもっと苦しんでいるかもしれないと、高熱を出している子を前に医者も看護師もいない、薬もないという状況に追い込まれている人たちのことを考えてみてください。

そういう人たちと連帯する(苦しみを分かち合う)ためにも、当座必要ないと思われる給付金でもきちんと受給して、困っているところに廻すという気持ちと行動が大事だと市民の会は考えます。苦しんでいる人間どうしがつながるということです。コロナ禍の社会は今、連帯よりも分裂に向かおうとしています。私たちの社会はそのような社会であってはならないのだと思います。分裂は猜疑心、離反、孤独を生み社会を壊します。連帯などということばを振りかざすまでもなく、私たちは一人では生きられません。一緒に生きることが必要です。「私たちは他者と一緒に生きることによって生きることを学ぶ」と言った人がいます。「共に生きることは生きることそのものである」ということばもあります。

今回のコロナ禍は計らずも一つのことを私たちに教えてくれました。コロナウイルスは社会の一番弱い所を狙いすまして襲いかかってくるということです。

例えば、今回のパンデミックにあたってシンガポールは当初コロナ対策の優等生でした。感染者も死者も少なく、コロナ感染症はシンガポールではすぐにでも収束すると思われていました。しかし、アジアでも突出して豊かな国であるシンガポールにも思わぬ弱点があったことがコロナ禍によって明らかになりました。それは、より貧しい国から出稼ぎに来ている人たちが、国の家族に仕送りをするため家賃を節約する目的で一部屋に7人、10人とかたまって住んでいた(かく言う筆者にも同じような経験があります)ということです。コロナ感染症はここで感染爆発を起こし、瞬く間にシンガポール中にまた広がってしまいました。シンガポールを地球と考えると、出稼ぎ労働者がかたまって住む部屋は医療の脆弱な国、難民キャンプと考えることができます。この地球社会に一カ所でもひどく貧しい国、医療の脆弱な国があると、そこから感染は世界中に広がります。

新自由主義、強欲資本主義のもたらした格差社会は、格差の底辺部分が、常に一番弱いところとして感染症の温床となることが明らかになりました。これ以上地球に致命的な感染症をはびこらせないためには経済格差があってはならないことが明らかになったのです。これは新型コロナウイルスからの私たち人類に対する警告だと理解することも可能でしょう。

私たちは国内でもそうですが、目を地球全体に広げたときでも、分裂ではなく、共に生きるという連帯が必要です。理念も必要ですが、今は行動の時です。私たちに出来る行動として、今目の前にある特別低額給付金を活用したいと思います。生活に余裕のある方はぜひ、この給付金を寄付に回して頂きたいと考えます。

寄付する先ですが、市町村や社会福祉協議会に寄付する必要はありません(予算は税金から下りてきますので)。自分の眼で見て、明らかにこの人が、この診療所・病院等の団体が困っていると判断できるときは、直接そこに持って行ってください。そして、ひとこと「私も楽ではないけど、お宅はもっと楽でなさそうだから」と連帯のメッセージを付け加えてください。

日本を越えたところに寄付したいとお考えの方は、例えば「国境なき医師団」、「UNHCR(国連難民高等弁務官)事務所」、「ユニセフ」、「プラン・インターナショナル」、「ウォーターエイドジャパン」等いろいろあると思います。寄付金のほとんどを現地のために使う「ペシャワール会」もお薦めです。ペシャワール会の現地団体PMS(Peace Japan Medical Service)は元々医療団体で、現在でもアフガニスタンとパキスタンで医療を継続しています。

写真は砂漠に築き上げたガンベリ農場でハチミツの初収穫に立ち会う、ペシャワール会の中村医師。首から下げているカメラはペンタックスです。

中村医師は、この写真を撮ったときからおよそ7ヵ月後に銃撃され、殺害されました。

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