2020年 追悼集会歌声喫茶 その2 - 市民の会本部
2020/07/01 (Wed) 19:19:25
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翌日の3月8日は旧蛇田地区に誕生した【新西前沼】の復興団地にて、追悼の祈りを込めて歌声喫茶を開催しました。
実は開始時刻を過ぎて、集まってくださった団地被災住民は0
【0】名だったんですよ、、、、、、、、(苦笑)
市民の会が追悼集会を主宰して、初めて参加者【0】
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【まあ今回は事情が事情ですから、参加者0名ってのも理解できます】とアコーディオン演奏家の石垣 好春先生が言ってくださった。これが救いの言葉でした。市民の会は、石垣 好春先生や、関係者にお詫びしたのですが【謝るようなことじゃありませんよ】と言ってくださって。
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振り返ってみれば?
これまで藤田をはじめ、市民の会のスタッフも支援ボランティアさんも追悼集会の席上でゆっくりとお茶を飲み【震災】を語り合うという時間は、全くありませんでした。いつも忙しく、スケジュールに追い立てられ、しかも一生懸命に取り組んでいるというのに【必ず】トラブルが発生する。そのトラブル処理に追われ、なんとか追悼集会を終えることができたとしても、市民の会のスタッフは疲労困憊。追悼集会の翌日は、ぐったりすることもあれば、最近は体調崩して病院に直行するということも、ありました。
【誰も来ないのだから、スタッフの座談会にしましょう】ということになり、関係者がそれぞれに9年前を振り返って【あのとき、なにがあったのか?】を話し合うことにしたのです。
そこに米国人であり日本在住のジェフリージョーサンが現れて。会場は盛り上がりました。でも?折角来てくれたものの、被災者の参加が0だから今年は【座談会】になったよと伝え。
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開始時刻から30分以上が経過したころでしょうか?
自治会の女性役員さんが1名、様子を見に来てくださった。
【え?誰も居ないのですか?】と驚いた様子
その役員さんが言うには【本日の追悼集会歌声喫茶を楽しみに待っている被災者さんは、沢山居るんですよ。皆さん、口々に楽しみだと言っているんです。どうして来ないのかしら?】と不思議そうにしていて。
そして【電話が掛かってくるのを、多分、待っているんじゃないかなお誘いの】と言い出し、役員さんが個別に電話を掛けてくださった。すると電話の向こう側では【えー?参加しても良いのですか?自粛、自粛という声が大きくて遠慮してたんですが、私は参加したいのです】と
【石垣 好春先生、どうやら皆さんは参加したがっているようです】と市民の会から開催しましょうと伝え、40分近く遅れてしまいましたが開催しましょう!と一気に気分は前向きに。すると、会場に、次々に団地住民が集まってきたのです
集会所の消毒を行い、いままでは米村さんの奥様たちが淹れてくださった珈琲を【市民の会の永瀬さん】が今年から担当することとなり。従来では考えられませんがキッチンも消毒し、ビニール手袋を装着しての喫茶店開業となったのです
Re: 2020年 追悼集会歌声喫茶 その2 - 市民の会本部
2020/07/01 (Wed) 19:34:07
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石垣 好春先生の渾身のアコーディオン演奏が始まりました。石垣 好春先生は【私はあくまでもアマチュア演奏家です。神戸のプロの米村さんと同じ演奏は、期待されてもできません】と謙遜される。
ところが蓋を開けてみれば?
中身は具だくさんのビーフシチューのような名演。
演奏も見事ですし、合間、合間の【楽しいトーク】が秀逸なのです。
歌ってよし、弾いて良し、喋って良しの三冠王
コロナ禍に苦しむ社会を尻目に、此の日だけは【楽しい時間】を共有することができたのです。
Re: 2020年 追悼集会歌声喫茶 その2 - 市民の会本部
2020/07/01 (Wed) 20:33:39
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米国人ジェフリージョーサン。
彼は日本人ではありません。でも9年も石巻市に駆けつけ、被災者を激励し支援している米国人。彼は外見は米国人ですが、【心の中】は完全な日本人です。今回はコロナ禍の脅威もあり、市民の会は彼に【来石はリスクを伴うが、それでも良いのか?】と訊くと、覚悟を決めての参加だという。
彼らしいなと思いました。彼と市民の会は運命共同体。
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そのジェフリージョーサンが【豪州】で製造されているアコースティックギターを持参。この素晴らしいアコースティックギターで被災地のために歌を歌うという。会場は、やんややんや。彼は長渕剛の【乾杯】を熱唱。
本人も、聴いていた被災者も落涙。
感動の頂点に。
演奏後は、団地住民から割れんばかりの大拍手が。
ありがとうジェフリージョーサン。
Re: 2020年 追悼集会歌声喫茶 その2 - 市民の会本部
2020/07/02 (Thu) 04:10:50
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ボランティアの皆さん
石巻市の酒屋【壽屋】さんを覚えてますか?
壽屋さんは行政から立ち退きを要求されている被災者でした。
結局、酒屋の経営を諦めて今は旧蛇田地区の集団防災移転事業地に自宅を建設し、ご夫婦で静かに暮らしています。その壽屋さんご夫婦ですが。【夢】を見たそうです。壽屋さんは若い頃、仙台市にあった歌声喫茶が大好きでロシア民謡を歌いに仙台市にせっせと通っていたのだという。
不思議なことに夢の中で、若き日の歌声喫茶とロシア民謡を思い出したのだという。目が覚め朝ごはんを食べてご夫婦で寛いでいると?そこに、突然ジェフリージョーサンが現れ【今から新西前沼の復興団地で藤田さんが歌声喫茶を主宰するから、誘いに来ました】と。その誘いに一番驚いたのは、壽屋のご夫婦。【えー?今日の朝、歌声喫茶でロシア民謡を歌っている若い日のことを夢見ていた。正夢になった】と。
急いで支度をし、新西前沼復興団地の集会所に駆けつけてきた。
【大好きなロシア民謡と、歌声喫茶に参加できて涙がこぼれてきた】と奥様
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ボランティアさんへ
瓦礫処理だけがボランティアじゃありませんよ、市民の会は何度も繰り返し説明してきました。
瓦礫は【心の中】にも、まだ残っている。
9年前の震災当時に石巻市で出会った被災者が居て、交流していたのであれば?
9年が経過した今こそ、訪ねてみることも【立派】なボランティアですぞ。